
妻がシャツを作ってくれた。ミシンに向かって苦心しているのを傍らでは見ていた。シャツは襟や肩、肩の後ろ、腕、袖やポケットなど実は多くの部品から作られているため、型紙から実際に縫製して作り上げるまで大変なのだそうだ。正直、言われて初めてなるほどと思った。
思い出したのはバーナード・ルドフスキーの「みっともない人体」というロングセラー本だ。
この中で、ルドフスキーが洋服と和服の裁断の違いを図示しているのだが、洋服は立体的につくろうとするために曲線などがでてきて、どうしても布に余白が残る。対して和服は全てが縦線と横線のみで、余分な部分が一切ない。とても平面的なのである。余談になってしまうが、その裁断の違いをうまく融合して昇華したのが、三宅一生のA-POCのように感じる。
シャツの完成披露の折、実際に着てみる-なかなかいい感じだ。「襟の端部が丸くてもよかったね・・・裾も丸みがあってもよかったかも、その方が他のシャツと違いがでるよ」職業病的に講評してしまうのだが、妻も同意見だった。