新年
新たな年が明けた。昨年、松江から京都へと環境が大きく変わった。松江市も京都市も特別に法律が制定されている国際観光文化都市だけに、以前勤務していた大学の先生に次は奈良(同じく国際観光文化都市)かい?などと冗談を言われたりもしたが、松江と京都では環境は勿論のことだが、まず人口規模が全く違う。松江市は人口20万弱の都市で、京都市はその約7.5倍の人口規模だ。松江にいたころ、商店街に若い人たちが雑貨や服などお店を開業していく様子をみた。中には親しくなった店主もいたが、数年と待たずに閉めていったケースをいくつも見かけた。勿論、経営のやり方もあるのかもしれないが、購買層がいない-とどのつまりは人口が少ないというのが大きな要因に思えた。京都で初めて新年を迎えるにあたり、松江のことを思い出した。昔からの中心部に住んでいたということもあったかもしれないが、どの家も玄関にしめ縄を飾り、寒さも相まって、お正月という雰囲気が強くあったように思えた。テレビ等の情報とは別に、地域の環境や何か自身の生身にズシンと来るものがあったように思う。単純には言い切れないが、人口規模が大きくなり大都市圏になって行くほど、何か季節や行事の感覚が薄れて行くように感じる。人口の大小はその地域を司る行政にとっては大きな問題だが、今後起こりえる道州制にしろ、現在進行形の少子化、超高齢社会と、新たな構造転換に向けてある年であることを昨年までのお正月と比較してふと思った。
