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2008年01月 アーカイブ

2008年01月01日

新年

新たな年が明けた。昨年、松江から京都へと環境が大きく変わった。松江市も京都市も特別に法律が制定されている国際観光文化都市だけに、以前勤務していた大学の先生に次は奈良(同じく国際観光文化都市)かい?などと冗談を言われたりもしたが、松江と京都では環境は勿論のことだが、まず人口規模が全く違う。松江市は人口20万弱の都市で、京都市はその約7.5倍の人口規模だ。松江にいたころ、商店街に若い人たちが雑貨や服などお店を開業していく様子をみた。中には親しくなった店主もいたが、数年と待たずに閉めていったケースをいくつも見かけた。勿論、経営のやり方もあるのかもしれないが、購買層がいない-とどのつまりは人口が少ないというのが大きな要因に思えた。京都で初めて新年を迎えるにあたり、松江のことを思い出した。昔からの中心部に住んでいたということもあったかもしれないが、どの家も玄関にしめ縄を飾り、寒さも相まって、お正月という雰囲気が強くあったように思えた。テレビ等の情報とは別に、地域の環境や何か自身の生身にズシンと来るものがあったように思う。単純には言い切れないが、人口規模が大きくなり大都市圏になって行くほど、何か季節や行事の感覚が薄れて行くように感じる。人口の大小はその地域を司る行政にとっては大きな問題だが、今後起こりえる道州制にしろ、現在進行形の少子化、超高齢社会と、新たな構造転換に向けてある年であることを昨年までのお正月と比較してふと思った。

2008年01月04日

2008-ds.年賀状

2008dsNYC.jpg

2008年01月14日

巡回展

dreamscape. from Tokyoのハシモト氏と京都で学芸員をされている方と三条で夕飯を共にした。ハシモト氏とは昨年の11月以来、学芸員の方とは初めてお会いした。夜の7時から11時まであっという間の4時間だったが、いろいろ話した中で、世界の美術館を巡る巡回展の話になった。どうやって決まるのかというと、例えば日本である企画の展示があったとして、その展示をニューヨークのある美術館のキュレーターが見て、おもしろいと思うとぜひうちで行いたいというオファーが舞込んで来るそうである。そして、今度ニューヨークで行ったものをマドリッドのキュレーターが見て、同じようにうちでも行いたいと思うと、またそこからオファーがかかり、マドリッドへと巡回していくそうである。最初から巡回先が決定している訳でなく(勿論、そういうのもあるのかもしれないが)キュレーターが実際に展示を見て判断するという、商店主が商品の買い付けに世界を巡るではないが、展示も現物主義で世界を回って行くという所がおもしろく思えた。学芸員の方によると欧米では美術館というのは教育機関という役割が強いらしい。確かにサンフランシスコ近代美術館に行った時に、見に来ている人の世代の巾の広さに驚いたのと、時折、小さい子どもたちの小集団が美術館の人に連れられていたり、説明を聞いている光景を見かけた。また夏休み期間だったこともあるかもしれないが、水曜が無料の日になっていたのも驚いた。日本の代表的な美術館で1年に1回でも全ての人に無料で開放するという機関があるだろうか!?その他にも、ミュージアムショップの商品構成の巾が広く、売り場も広くてそこだけでも楽しめたことや、ミュージアム併設のレストランがインテリアもカッコよく、安く、そして美味しかったことなど、思い出した。

2008年01月22日

センター試験

先週末センター試験が実施された。試験監督をしていて、私の担当した教室に年配の方が何名か受験されていた。一般的に大学受験というとその年度に卒業予定の高校生を含め10代、20代の若い年齢層を思い浮かべるのではないだろうか。しかし、本来、大学受験とは幅広い年齢層が受験していていいのだよなと当たり前の事だが改めて感じた。大学全入時代と言われる、ただそれも18歳人口がベースだ。それだけ大学が高校の延長にある意識の現れだと思うが、本来の大学の役割を考えると疑問を感じる。大学でのリカレント教育が言われて久しいが、大学のキャンパスはまだまだ若い年齢層で溢れている気がする。あの教室で受験されていた年配の方はどんな目的で何を学びたく受験されたのだろうか、なにか聞いてみたい気がした。

2008年01月30日

リアリティ

先週、現在、活躍されている先生を招いて学生のデザイン課題のプレゼンテーションや、あるコンペティションの立ち会いが続いた。その中で強く印象に残ったのは、「リアリティ」という視点だ。それが実際にできた時に、どのような事が起こり得るのか、本当にプレゼン通りに行くのか、十分有り得るのに現在ないのはなぜか?など枚挙にいとまがない。リアリティ-現実性の反対は理想または夢といってもいいのかもしれないが、学生と課題を向き合うにあたって、学生の描く夢の部分に比重を傾け過ぎていた所を踏まえて、最低限のリアリティはきちんと押さえておかなくてはいけないなと反省した。設計事務所に勤めていた頃、入所したての自身ともう1人で、ある指名コンペを担当した。その時ミーティングでボスが「いまある技術で出来ない事はない」と話していたのを覚えている。それはセコセコせずもっと突き抜けるようなアイデアを盛り込んで来い!と言ったことだったのかもしれないが、今でもとても印象に残っている。リアリティという視点は大切にしつつも学生の提案する夢の部分をもっと見て行きたい。

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