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2009年03月10日

ロマン

日記 2009


3月14日。
そうだ、3月14日。

ホワイトデーではない。
JRのダイヤ改正の日。

この前日で東京と九州を結ぶブルートレインが廃止される。


「鉄道ファン」2009年3月号


2月のある日、めずらしく本屋に行った。仕事で必要な、旅行関係の雑誌を探しに行ったはずが、
買って帰ってきたのは 「鉄道ファン」 だった。
懐かしい! よくぞ残っていてくれた! 今はなんと、1,200円もするのか!!

(恐ろしいな、ググってみると、「鉄道ジャーナル」 も 「鉄道ピクトリアル」 も健在である)


小学校時代、ボクの愛読書は、雑誌 「鉄道ファン」。
1ヵ月に1,000円しか小遣いもらえないのに、そいつは880円もしやがった。お釣りはたったの120円!
それでも、この雑誌の満足感は格別だった。なんつったって、写真が美しかったから。


みんながガンダムのプラモに夢中だったころ、ボクは東北本線の駅のホームにいた。
オヤジのミノルタXGを構えて、「はつかり」 や 「やまびこ」 なんかの特急列車の流し撮りを成功させるのに夢中だった (シャッタースピードを1/30ないしは1/15にするのがポイントです)。

写真を撮っても、同時プリントなんて、ナカナカできない。「現像だけお願いします」 と写真屋のオバちゃんに言って、できあがったネガを穴があくほど眺めて、よく撮れてるものだけ1枚単位で注文した。

お金がなくて、現像ができなくて……、今でも実家のどこかには現像できなかったフィルムが残っているだろうと思う。そう考えると、カメラがデジタルになった今は便利すぎてよくない。現像があがって、山口百恵の写真が印刷された富士カラーのネガ袋から、おそるおそるネガを取り出すときのドキドキ感が全くないからね。

そんなこんなで、ボクは 「ガンダム世代」 の渦中にいたはずなのに、全くガンダムを知らない。


二十数年ぶりに開いた 「鉄道ファン」 は、しかしながら、ボクを興奮させるのに十分であった。なんなんだ、この情報量! 全ページカラーという贅沢さ! 恐ろしいほど緻密なデータベース!
日ごろ見慣れた、最近の雑誌がいかに 「うすっぺらい」 ものであるかを、まざまざと見せつけられる。
しばらく連絡もしてなかったのに、期待どおりに出迎えてくれる 「鉄チャン」 という名の同志達には、まさに脱帽の想いであった。


「さらば 富士・はやぶさ」特集


「富士」 「はやぶさ」 の引退を惜しむこの号の特集は、涙なしにはページをめくれない。
「この写真!81年の10月号ぐらいで見た!」 「このアングル、何度も絵に描いた!」
幼少時代の記憶ほど、鮮明なものはないのだ。


ちょっと前、仕事で打ち合わせをしてる時に、くだらない企画書の裏紙を使って電車の絵を描いてみたことがある。0系新幹線も、183系 「とき」、それから583系 「明星」、それにそれにEF65牽引のブルートレインも、約25年ぶりなのに、そうとう上手く描けた。

「EF65の500番台と、1000番台の違いは、貫通扉があるかどうかなんだよ。78年ぐらいからかな、1000番台に変わったのは……」 とか言いながら、 「あさかぜ」 号のヘッドマークを描くボクを見守る同僚たちの視線が、やや冷たかったことをボクは見逃していない。

いやいや、「昔とった杵柄」 とはこのことなのである。(何の役にもたたないが……) 0系新幹線の鼻先のアール、それから183系のボンネットのアールはものすごく微妙で難しいのだ。それを描き分ける 「繊細な観察眼」 が、今のボクを形作っているのではないか!

(それは冗談だとしても、レイアウトや情報整理の基本というものを、ボクは 「鉄道ファン」 という雑誌から自然に学んでいたんだな、と今になって思う。それが今の生業に繋がってるわけだから、880円/月の費用対効果は非常に高かったと言えるかもしれない。)


寝台列車に24時間ゆられて九州まで。活動エリアが自宅の半径5キロ以内だった小学生時代、それは夢のような話だった。そう、ブルートレインは男の子の 「ロマン」 なのである。

大人になるにつれ、それはだんだん忘れてしまったし、たいしたことではなくなってしまったのだけど、一度ぐらい乗ってみたかったな……と今さらながら思う。結局、ブルートレインらしきものに乗ったのは、大学受験した年に急行 「銀河」 に乗って京都に行ったくらいだ。


(3/13の 「富士」 最終列車は発売後10秒で売り切れたそうです)


あー、やばい。ソワソワする。
13日の金曜日、18時。一眼持って東京駅10番線ホームにいそうな気がする。
「ありがとー! お疲れサマ~!」 とか言いながら、汽笛に涙してしまいそうな予感もする。
(偶然見かけても声かけないでください)

コメント (3)

おだじー:

さくら、みずほ、はやぶさ、ふじ、あさかぜ、せと、いずも、・・・子供の頃家に貼ってあった何て言うんだろ、ブルートレイン一覧みたいなポスターの写真の並びです(笑)、覚えてるんだ、今でも。ヘッドマークを付けた機関車の面が並んでました。

結局子供の頃の夢、富士に乗って九州へ行ってみること は叶わずに終ってしまいます。

はしお:

やばいよ、まじで東京駅いきたくなってきた。

今までああいうの、距離を置いてきたんだけどね……。

おおの:

20系寝台車は永遠のマストアイテムだね。
あのサングラスみたいな展望列車の窓から「日本の車窓から」してみたかった。
先日、横浜駅で「はやぶさ」見たよ。
ちなみに、「鉄道ファン」て、今、全ページカラーなの?リッチね~
俺は「鉄道模型趣味」だったよ。

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2009年03月10日 01:24に投稿されたエントリーのページです。

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