気がつけば11月なのである。
……という書き出しって、何かに似てる、と思ったら、知り合いのM氏のブログだった。久々に覗きに行って、ポール・ニューマンが死んだことを知った。(しかも、1ヵ月以上も前の話だ。)
そうか、アンタも死んでしまったのか。と思う。有名人よく死ぬね、最近。
ということで、しつこくもう一度見てみましょう↓。
やばい、やっぱりかっこいい。
満足感も達成感もないまま今年も終わってしまうのかと思うと、なんだか萎える。
なにか一つは達成して、ごほうびに腕時計を買いたいなと思いますが、どうですかね? ヒヒヒヒヒ。
ということで、2008年10月の断片。
10月初旬。
徹夜明けの午後、オフィスを出ようとすると、おつかいから帰ってきた後輩の女の子とすれ違う。
まじまじとおれの顔を見た後で声をかけてきた。
「あのー、ハシモトさん、言ってもいいですか?」
「『言ってもいいですか』 って、いいよ。
っていうか 『ダメです。』 って言っても言うでしょアンタ」
「えっとー、…………ハシモトさん、老けましたね。」
えぇーーー!!!
「溜め」 をつくったうえに 『老けましたね』 はねぇだろう。
な、なんてんて 『鋭利』 なコトバなんだ!
歯に衣きせぬ言動で周囲をあわてさせる彼女の言葉。というのは分かっているのだが、が、それでも、
言われたおじさんは打ちひしがれるばかりなのだ。
「ハシオさんさあ、カンロク出てきたよね」 と同僚にも言われるし。
なんだかなー、の37歳と8ヶ月。

その週末。
ひさびさ映画を見た。
何の予備知識もなく見たけど、心地よかったのは、舞台が北関東だったからだろうか。
(なんで最近、北関東舞台の映画が多いのだろう?)
思った通り、監督は女性だった。長撮りのカメラワークが絶妙です。
それにしても、蒼井優の演技は 「眩しい」。
というか、地方にある美術大学が舞台 (ロケは女子美?) なのだけど、「そうそう、美大ってこういうかんじだったな」と思いつつ、ついこの間だと思ってるのに、よく考えると遠い昔になりかかってる学生時代の記憶にちょっと切なくなった。

はたらきたい
ほぼ日刊イトイ新聞
うまく本にしてやがんなーと、ちょっぴり負のイメージを抱きなから読み始めるのに、止まらなくなる。名コピーライターの魔術に小市民は軽々と乗せられるのだ。後半の矢沢栄吉の話はすごく、カッコいいです。
これ読んでて思ったけど、おれは学生から社会人になる時、いわゆる 「ちゃんとした就職」 をしなくてよかったなと思った。なんとなく、それとなく就職してたら、たぶん今頃、いろんな不満をいろんな人にぶつけて、人のせいにしてたと思うから。
10月中旬。
社員旅行で初島に行った。伊豆半島、たぶん今まで30回以上は行ってると思うんだけど、初島って盲点だった。魚がうまい。ところてんも美味い!

そうか、もう君はいないのか
城山 三郎
そうか、城山三郎もいつのまにか死んでしまったんだ…。
城山三郎と柳田邦男 (国男ではないです) の、いわゆる経済小説は、中学時代のボクの愛読書だった。
チームで最高の製品を作り出して、世界へ打って出る。寝る暇も惜しんで仕事に没頭する。そういう、昭和の日本企業神話を読んで、早くそういう中に飛び込みたいと思った。今、自分の中で持っている「働くこと」 への意識というのは、少なからず彼らの文章の影響があると思う。
時代は変わったし、日本は 「終った」 し、当時読んだ本の主人公のような環境はもうないし、自分もそういうところには属してない。でも、ああいう成功体験をしたいなと、いつもどこかで憧れとして持っているんだなと、最近思う。
それにしても、奥さんが死んでしまってから、城山氏は見る見る弱ってしまったという。この文章は、彼の死後、彼の娘が書籍としてまとめたらしい。弱ったかんじが、文章の隅々から感じられる。まるで別人の文章かと思うくらい。
色がキレイな映画。これ必見です。実話を元にしているらしいのだけど、ハリウッドで作られる予定もあったという。でも、フランスで作られて本当にヨカッタ。脳梗塞で倒れ、左目のばばたきしかできなくなった人 (VOGUE誌の編集長だったらしい) の話。唯一の意思表示の手段である、「まばたき」 だけで、本を書くんだよ。壮絶な話です。


10月下旬。
悪者見参~ユーゴスラビアサッカー戦記
木村 元彦
秋になると、またバルカンを旅したいなと思う。「うかれてない」 ヨーロッパ、影のある欧州。黄色い落ち葉を踏みながら歩きたい。
子供の頃エレクトーンを習っていた。「ドナウ川のさざなみ」。そんな曲が練習曲としてあった。哀愁のあるメロディだった。ドナウ川ってどんな川なんだろう? そんな子供の頃の記憶があったから、ベオグラードでの超・短い滞在時間の中で、ドナウ川だけは見に行かなくちゃと思った。去年の旅での話。
サラエボへのバスが出るまでの数時間。埃っぽい、グレーな印象の街をスタスタ歩いて、スターリ・グラードの丘に行って、ドナウ川を眺めた。決して明るくない、流域の人々の歴史や想いも流れてる川なんだな、と思えたのは、季節が秋だったからという理由だけではないだろう。あのメロディの物悲しさの意味が分かった気がした。
ボクは、サッカーには明るくないのだが、オシムがサラエボ出身だということぐらいは知っていた。そういやぁ、夜行列車から外を見てると、やけにサッカーコートが多い。ナイター照明に照らされて、子供たちが実に熱心にサッカーをプレーしている光景を何度も見た。「そうか、ユーゴスラビアって、サッカーの国だったんだ」 と分かったのは旅から帰ってきてからのこと。
サッカーという切り口で旧ユーゴスラビアの民族問題を眺めると、急に身近な話に聞こえてくるから不思議。

11月。
急激に寒い。
昨日までだらだら汗を流してたのがウソのようだ。でも、この季節の濃密な空気が実は好き。
週末に自由が丘で買い物してたら、こたつぶとんが飛ぶように売れていた。もう冬ですね。
コメント (3)
え~~~!?ポールニューマン亡くなったの、知らなかった・・ショック・・(涙)
ご冥福をお祈りします。
「年齢なりの貫禄は必要ですよ~」と思います。
つまり、それが素敵な年のとり方って勝手に思ってる(笑)ハッシー、早生まれなんだ~いいなぁ~♪
投稿者: ちょこりん | 2008年11月13日 12:23
日時: 2008年11月13日 12:23
>ちょこりん
どうも。
そうだよ、早生まれ。
子供の頃はチビとか、やせっぽとか、よく言われたのになぁ。。
投稿者: はしお | 2008年11月14日 04:34
日時: 2008年11月14日 04:34
あれ~更新されてるなぁ(笑)
「ドナウ川のさざなみ」は、
エレクトーンの練習曲でありましたね。
あれだけは弾けるなぁ。
先日、TVでロマのおばあちゃんが、弾いていたアコーディオンの曲目が、「ドナウ川のさざなみ」でした。
今、ジプシーとは呼ばないのですね。
差別用語として取り上げられてしまうらしいです。
現状を知らない私にとって、とても魅力的な響きですが。
投稿者: some | 2008年11月26日 23:31
日時: 2008年11月26日 23:31